多くのチームが Windows デスクトップで WSL2 を使い Linux に近いツールチェーンを得て、ビルドと署名は MacCloud 上の実機に任せます。OpenClaw を WSL 内で動かすとき、つらいのはアプリ本体より パスの相互運用、改行コード、ネットワークスタック です。
1. ディストリとカーネル
Ubuntu 22.04 / 24.04 LTS を推奨し、まず sudo apt update && sudo apt upgrade。WSL2 カーネルを新しめに保ちましょう。古いカーネルほど仮想 NIC で切断や DNS タイムアウトが出やすくなります。
2. リポジトリの置き場:~/ と /mnt/c
リポジトリは WSL の ネイティブファイルシステム(例:~/projects)に置き、/mnt/c は避けます。I/O とファイル監視が一段楽になります。Windows 側を読む必要がある場合、クロスマウントではパーミッションと実行ビットが一致しないことがあり、chmod +x に頼りすぎないでください。
3. MacCloud への SSH
WSL 内で別途 SSH 鍵を生成し、クラウド Mac の authorized_keys に公開鍵を追加します。VS Code Remote は Windows と WSL で拡張と鍵パスを分けて設定し、「鍵はあるのに拡張が見つけられない」問題を避けます。
4. DNS、VPN、企業ネットワーク
名前解決が不安定なら、WSL の DNS 方針と resolv.conf の上書きを確認します。企業 VPN 併用時は、ホスト側で スプリットトンネル など安定したルートを用意し、WSL が継承できるようにします。「自宅では動く」だけを根拠にしないでください。
5. Linux / macOS ドキュメントとの関係
WSL は Linux 寄りです。サービス運用は Linux デプロイ を参照し、GUI や Xcode 系は Mac で実施し、macOS セットアップ と MacCloud 実践 を読んでください。
6. セルフチェック
- 現在のシェルで
pwdは WSL ネイティブディスク 上か? ssh -vで MacCloud に 想定した鍵 が使われるか?- VPN のオンオフ前後で
ping/curlを 比較したか?
WSL をオーケストレーション側、MacCloud を実ビルド側と割り切ると、切り分けが速くなります。